少子化の正体

「80・2.0の壁」とは?

2024-01-01から1年間の記事一覧

扶養力の低下2

恋愛弱者の青年たち もう一度、先の図表を確認してみましょう。やはり目に付くのは、単独世帯の増加と、それによって圧縮されているかのような「その他の世帯」の減少です。この「その他の世帯」には、成人した子どもと親や、老いた親を在宅介護している世帯…

扶養力の低下

減り続ける「世帯人員」 出生率の低下が社会問題になり、少子化対策が国政でも議論されていますが、生まれたとして、子育ての基本的な単位である家庭の養育力が脆弱です。それは単に養育費用の問題だけではなく、家庭内人手不足なのです。 ところで「一家離…

ベビーブームの背景

平均寿命と出生数は負の相関(反比例関係)にありますから、平均寿命が短縮すれば出生数が回復する要因になります。ただし、生活資源が回復することが前提条件になります。歴史的に各国で散見されたベビーブームの背景には、これら平均寿命の短縮と、生活資源…

超過死亡率を上げる要因

自殺・殺人・戦争 日本では、気候変動による飢餓を解消し、不可抗力の自然災害による被害を最小化する取り組みも続けられています。具体的な数値をみてみましょう。日本の国土面積は世界の0.29%で人口は2%以下です。しかし、地球上の活火山の7.1%が日本に…

超過死亡率と過小死亡率の危うい均衡

超過死亡率とは何か。 成人であれば、性別と年令で、これから1年間の生存率が統計的に計算されています。それをもとに、次年の死亡数や年令ごとの平均余命が予測されています。日常生活に関連した身近なところでは、生命保険料が計算されているわけです。日…

奴隷制度を持ったことがない日本文明

奴隷なしにはローマは成らず。 日本は人口が減少して労働力が不足しているのだから、もっと移民を受け入れるべきである、という論調が強くなっている一方では、次世代に禍根を残すから、慎重に考えるべきであるとする論も多くあります。しかし、なし崩的に外…

急がば廻れの少子化対策

「急がば廻れ」とは、周知のように「急ぐときは、近道や危険な方法を選ばずに、むしろ回り道でも、確実で安全な道を通ったほうが、結局は早く着ける。」という意味です。だれでも、知っている諺ですが、つい近道を探してしまいがちです。少子化対策も近道論…